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パッシブデザイン
『パッシブデザイン』とは……
太陽光や風など自然の力や特性を活かし
快適な室内空間を創る設計手法のこと。
分かり易く例えて言うと
夏は日差しを遮って室温の上昇を抑え
冬には日差しを室内に取り込んで
室内を快適に保つことです。
異常とも思える夏の暑い時期に
通風と遮光だけで乗り切るというのは
少し現実的ではありませんが
朝晩が涼しい時期などには
室内環境を保つ有効な手段です。
そしてパッシブデザインをする上で
大切なのは「断熱」と「気密」です。
基本を大切に・大事にすることは
どんな事においても重要ですよね!
勉強や運動でも基本の大切さは
言わずもがなのことですが
住宅においても同じです!
諸説ありますが気密では一般的に
C値という数値が1を切ることが
高気密の基準とされます。
C値(隙間相当面積)とは
「家にどれくらいの隙間があるのか」
を示した気密性能の指標です。
*住宅全体の隙間合計面積÷延べ床面積
そして正しい知識で施工を行い
気密測定にて実測確認することが
高気密には不可欠です。
次に断熱ですが……こちらは
どのくらいのレベルを目指すべきなのか?
出典:国土交通省
2022年に国の断熱等級5・6・7が
新設されましたが断熱等級5の場合
山形市が区分される4地域のUA値は
関東地方や九州と同じ0.6。
これが現在の国が目指している
ZEH基準です。
ZEHとはNet Zero Energy Houseの略。
年間で消費するエネルギーを実質的に
ゼロにする住宅のこと。
出典:国土交通省(P36)
世界の国々を見てみると4地域ですと
UA値0.3~0.4を義務化しています。
おおよそ断熱等級6と同じレベルです。
よって先ずは断熱等級6を基準として
予算に応じてどこまで断熱するのか
考えていくのが良いのではないでしょうか?
そして基本をきちんとした上で
パッシブデザインを取り入れていくと
同じ性能の家でも少ないエネルギーで
快適に過ごせるようになります。
・夏涼しく冬暖かい家にしたい
・冷暖房費を安く抑えたい
・健康に暮らしたい
・結露は嫌
・家を長持ちさせたい
・温暖化が気になる
こうした考えをお持ちの方
共感してくれる方々は
基本となるパッシブデザインを
しっかりと考慮しましょう!