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世界平均気温
こんにちは。住宅事業部の佐藤です。
先日国連から世界平均気温についての
発表がありました。
発表によると、現在各国が掲げる
2030年までの温室効果ガス削減目標を
達成したとしても世界の平均気温は
今世紀末までに産業革命前より
2.5~2.9℃高くなる見通しとのこと。
約3℃上昇することで何が変わるのか。
国際環境NGOグリーンピースによると、
世界の平均気温が約3℃上昇した場合、
10年に1度の熱波が9.4回発生します。(ほぼ毎年)
乾燥や干ばつによる山火事が深刻化します。
10年に1度の大雨が約30%増加します。
1℃上昇するごとに1日の降水量が
約7%上昇すると推測されています。
洪水被害や土砂災害、大気中の
水蒸気量が増え台風も増加します。
世界の平均海面水位が
63cm~101cm上昇します。
マイアミ、上海、バングラデシュなどの場所は
主に海洋環境になる危険があります。
沿岸部の都市では深刻な高潮浸水に見舞われ
家屋や人命、経済が危険にさらされる
可能性があります。
国連IPCC報告書でも、種の絶滅、
疾病のまん延、 命を脅かすほどの酷暑、
生態系の崩壊、海面上昇の脅威といった
気候変動による破滅的な影響は
加速していると警告しています。
3℃と聞くとそこまで大きな変化ではないと
感じてしまいますが、私たちの子どもや孫が
生きる時代は多くの災害と向き合いながら
暮らす時代になりそうです。
下記のグラフから分かるように
過去1800年間で気温が3℃も
変化するようなことは起きていません。
20世紀後半からの気温上昇が
いかに異常かが分かります。
米国の研究機関より
2022年11月~2023年10月の平均気温は
産業革命前より1.32℃上昇し、
観測史上最も暑い1年だったと発表も出ています。
山形市もこの夏、記録的猛暑を記録しました。
出典:地球環境センター「ココが知りたい地球温暖化」
※1961〜1990年の平均気温の偏差として示す。
様々な研究結果より地球温暖化は
大気中の温室効果ガス濃度の
人為的な増加が主因と分かっています。
温室効果ガスの中で最も地球温暖化に
影響を及ぼすのが二酸化炭素です。
日本で排出されるCO2排出量の約15%は
家庭から排出されており、その内の
約25%は冷暖房による排出です。
冷暖房にかかるエネルギーは住宅の
高断熱化や日射の利用で大きく削減できます。
さらに屋根に太陽光を載せることで
化石燃料に頼らずに電気を
使えるようになります。
電気代の値上がりが続く今、
太陽光で発電した電気を
自分で使えば使うほど経済的です。
これから住宅をお考えの方は、
高断熱化、そして太陽光による創エネを
ぜひ検討していただければと思います。
国連より、今の温室効果ガス削減目標
では温暖化は防げないと発表されています。
各国はこれまで以上のスピードで
脱炭素化を進めると考えられます。
スマートフォンが登場し生活が
一変したように、
これからは脱炭素に向けて
世の中がどんどん変わっていきます。
2028年からは、化石燃料賦課金といって
排出したCO2に応じてお金を徴収する仕組みが
検討されています。
電気代が掛かる住宅はより出費が増える
世の中になろうとしています。
そんな背景もあり、これからの住宅は
少しエアコンをつければ家中快適、
その少しの電気も屋根に載せた太陽光で
発電した電気。
そんな住宅が当たり前になると思いますし、
ならないといけないと思います。
エアコンの設定温度を控えめにして
健康を犠牲に我慢することが
今やるべきことではありません。
主にヒートショックが原因で
お風呂で亡くなる方は交通事故で亡くなる方の
2倍もいます。
熱中症で病院に運ばれる方の
4割は住居で発生しています。
「健康に暮らせる」これ以上のことはないと
私は考えています。
地球規模では脱炭素へ待ったなしの状況。
健康と家の暖かさが
関係していることも分かっています。
これからの時代は
「環境にもやさしく、家族も健康に暮らせる家」
を買い手、作り手が
一緒になって目指していきませんか?