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2025年3月3日

日本の家は寒い

日本の住宅は地球レベルで見渡すと
冬に寒い家が多いと知っていますか?

 

昔の無断熱住宅に比べれば暖かくなった
日本の住宅も未だ未だ海外と比べると
寒い家の割合が高いのが現状です。

 

2025年に義務化される断熱等級4がありますが
欧米諸国と比べると低レベルの基準です。

 

実は2030年までに義務化が予定されている
ZEH基準の等級5でも海外より低いのです。
※下図の矢印部を参照

 


出典:やまがた省エネ健康住宅制度

 

そんな中で山形県では独自の基準を設け
暖かで健康に住める省エネ住宅づくりを
広めようとしています。

 

やまがた省エネ健康住宅制度には
Y-G1~Y-G3までのグレードがあり
Y-G2であれば海外の断熱基準レベルの
断熱性能と同等になっています。

 

健康面、快適性、コストバランスを考え
Y-G1以上、できればY-G2以上を
わたしたちは推奨しております。

 

このような自治体レベルでの
省エネ基準設定は少しずつですが
全国で広がりをみせています。

 

とっとり健康省エネ住宅「NE-ST」

新潟県版雪国型ZEH(ゼッチ)

北九州市健康省エネ住宅kitaQ ZEH

せんだい健幸省エネ住宅

 

各地の省エネ住宅のメリットが
分かりやすく紹介されていますので
参考にしてみてください。

 

 


出典:YKKAP かしこいガラス選び

 

そもそも冬に家から出ていく
熱の半分は窓から逃げています。

 

まずは窓の断熱性能を上げることが
家を温かくするには必須条件で
費用対効果もカナリ見込めます。

 

海外では窓の断熱性能について
重要性がかなり周知されており
義務基準を設ける国も多くあります。

 

【窓の断熱性能義務基準】(単位:W/m2・K)
フィンランド:1.0
ドイツ:1.3
デンマーク:1.5
イギリス:1.8
ハンガリー:2.0
フランス:2.6
アメリカ:1.7~1.82(北部)
中国:1.6~2.5(寒冷地)
韓国:2.1~2.4(中部)

※断熱性は熱貫流率という指標で比較でき
数値が低いほど性能の高い窓になります。

 

ちなみに日本は熱貫流率2.3以上の窓を義務
ではなく推奨しています。(山形市の場合)

 

日本で新築時、一般的に採用する窓の
断熱性能は下記の通り。(単位:W/m2・K)

 

【リクシル】アルミ樹脂複合サッシ
サーモスⅡ-H/L(ペアサッシ) 1.66
ハイブリッド窓TW(トリプルサッシ) 0.98

 

【YKK】樹脂サッシ
APW330(ペアサッシ) 1.31
APW430(トリプルサッシ) 0.90

 

 

ドイツ(ベルリン)の1月の平均気温は
最低気温が-2度、最高気温が3度。

 

山形市の1月の平均気温は
最高気温が-3.1度、最高気温が3.3度。

 

ドイツと似たような寒さの山形市であれば
ドイツの義務基準1.3以上の窓がオススメ。

 

やまがた省エネ健康住宅のY-G2を
目指す場合は必須のレベルです。

 

日本の断熱基準は低いこと、しかし、
山形には世界レベルの断熱基準があることを
知っていただければと思います。

 

県が運営するYouTubeチャンネルも
ぜひご覧ください!
【公式】山形県住宅情報総合サイト タテッカーナ