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2024年7月3日 ブログ

樹氷を守る

蔵王の冬のシンボル「樹氷」が
存亡の危機にあります。

 

樹氷はアオモリトドマツに0℃以下の
水の粒がぶつかり凍って雪が付着し
大きな雪の塊が作られるのですが
トウヒツヅリヒメハマキ(ガ)の食害や
トドマツキクイムシの被害により
広範囲で枯死する深刻な状況…

 

アオモリトドマツの枯死が拡大すると
近い将来蔵王の樹氷が見られなくなる
…そんな危機が迫っています。

 

樹氷を守っていくために
アオモリトドマツの若木の植樹や
種をまく活動が行われています。

 

先日、弊社の委員会活動で
若木を植える場所を整備する
笹刈りを実施してきました。

 

 

写真からも分かるように
アオモリトドマツは結構枯れています…

 

アオモリトドマツの成長はとても遅く
今植えた若木が成木となるのには
数十年の歳月が必要なのです。

 

すぐに結果は出ない活動ですが
行動しなければ未来は変わりません!

 

 

樹氷が見られなくなってしまう
原因・根拠は他にもあります・・・
そのひとつが「地球温暖化」。

 

トドマツキクイムシは15℃以上だと
飛翔する性質を持っており、近年の
蔵王樹氷原は15℃を超える日が増え
被害が拡大したとも考えられています。

 

 

また、暖冬による雪不足も深刻で
昨シーズンは「スノーモンスター」ではなく
「エビのしっぽ」と揶揄される状態にしか
樹氷が成長していない残念な様子が
ニュースになっていました。

 

・NHK 山形 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20240112/6020019499.html

 

 

山形の冬のシンボルを守るため
樹氷復活のため、地球温暖化を
少しでも抑えなければいけません。

 

温暖化の原因は温室効果ガス、
その大部分は二酸化炭素CO2で
建築物からは約3割ほど排出され
対策は必須です。

 

私たちがつくる住宅においては
高断熱化や冬の日射取得をはじめ
夏の日射遮へいで使うエネルギーを減らし
太陽光発電による創エネすることで
二酸化炭素の排出を減らせます。

 

また、つくる時、壊す時にも
二酸化炭素を排出しますので
長く使うことも大切です。

 

海外では日本より遥かに高い省エネ基準が
設けられていたりしますので、
我々も「脱炭素するためには…」と
意識を変えて行動に移しております。

 

環境に良いだけでなく高性能住宅での
毎日の暮らしは我慢の暮らしではなく
驚くほど快適で健康的な暮らしです。

 

 

 

先日、我が家の隣でサクランボを
作っている農家さんから
夏が暑くて最近は不作続きと聞きました。

 

今年の夏も暑そうだから恐らく
来年も期待できないと……
冬のシンボル樹氷だけではなく
夏の名産品にも地球温暖化は
影響を及ぼしています。

 

ヤフーニュースにも取り上げられました。
・Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d641ef5febd860765dd9ac141e67ceeaa363116

 

 

一人ひとりにできることは小さいですが
その積み重ねをしていくしか
方法はないのだと思います。

 

これからの家づくりでは
脱炭素化を見据えた
家づくりをしてみませんか?

 

その行動が未来を変えるはずです。