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2024年3月7日 豆知識

ZEH住宅にもイロイロある

前回に続きまして 近畿大学の岩前教授のセミナーのことを もう少しだけ紹介いたします。   【ZEH:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス】   国は2030年までにZEH水準の省エネ住宅を 義務化しようとしていますが 海外でも同じ流れとなっているようです。   岩前教授が先日訪れた カナダのバンクーバー(BC州)でも 2032年にZEHを目指しているようです。   「日本も海外と同じ目標で進めているのか」 と安心しましたか? 実は中身が全く違います。   ゼロエネルギーで暮らせる点は同じですが 日本のZEHは人がいる場所のみ暖める 間欠居室暖房を前提としています。   バンクーバーでは、連続全館暖房を 前提としたZEHとなります。   日本と海外の断熱方法の違いについては 先日のブログを見てください。 「日本と海外の暖房方法の違い」     間欠居室暖房に比べて連続全館暖房は 4~5倍のエネルギーが必要となりますが 健康に暮らすためには全館暖房が 求められます。   その為、バンクーバー(BC州)では 2032年までに日本の断熱基準でいう 等級7以上を目標としているのです。   ちなみに日本のZEH水準は 等級5となります。       実はここで言う暖房とは 家全体を暖めることを意味しており 間欠居室暖房は採暖になります。   ※採暖:暖をとる、温熱で体を暖めること。   そのことから 日本は「採暖ZEH」であり 目指すべきは「暖房ZEH」であると 岩前教授は仰っておりました。   ちなみに採暖ZEH、暖房ZEHは 岩前教授が最近考えた言葉とのこと。 とても分かりやすくイメージしやすい 良い言葉だと思います。   こうした世界の流れにおいて 日本は遅れをとっていますが 我々は復興を成し遂げる日本人・・・   必ず世界に通用する住宅が 近い将来、日本でも増えていくと 考えています。   その時、時代遅れの家にならない為にも シッカリと先を見据えた家づくりを オススメいたします!